2023年4月14日金曜日

PowerShellを活用したイベントログの異常検知方法

イベントログは、Windowsシステム上で発生する様々なイベントを記録する重要な情報源です。PowerShellのGet-EventLogコマンドレットを使って、イベントログを解析し、異常なアクティビティやセキュリティインシデントの兆候を検出する方法を紹介します。

ステップ1: イベントログの取得

まずは、イベントログを取得しましょう。以下のコマンドを実行することで、システムイベントログを取得できます。

$SystemEvents = Get-EventLog -LogName System

ステップ2: 異常検知の基準を設定

次に、異常検知の基準となるイベントIDやキーワードを設定します。例えば、次のようなイベントIDを検出対象とすることができます。

4625: アカウントがログオンに失敗しました

1102: イベントログがクリアされました

$TargetEventIDs = @(4625, 1102, 43)

※43は更新プログラムのインストール等で出力されるイベントIDですが動作確認のためあえて追加しています。

ステップ3: 異常イベントの検出

設定した基準に基づいて、異常イベントを検出しましょう。以下のコマンドを実行することで、対象となるイベントIDのイベントを検出できます。

$DetectedEvents = $SystemEvents | Where-Object { $_.EventID -in $TargetEventIDs }

ステップ4: 検出結果の表示と保存

検出された異常イベントを表示し、必要に応じてファイルに保存しましょう。以下のコマンドを実行することで、検出結果を表示し、CSVファイルに保存できます。

$DetectedEvents | Format-Table -AutoSize
$DetectedEvents | Export-Csv -Path "C:\path\to\output.csv" -NoTypeInformation

まとめ

PowerShellを活用して、イベントログの異常検知を効率的に行う方法を紹介しました。定期的にイベントログをチェックし、異常なアクティビティやセキュリティインシデントの兆候を検出することで、システムの安全性を維持することができます。

次回記事でイベントログの抽出についてもう少し詳しく掘り下げています。




0 件のコメント:

ウェブサイトのURLにおけるトレイリングスラッシュの解釈と有無による動作の違い

インターネットが現代社会におけるコミュニケーションの基盤となっている今日、ウェブサイトのURLはビジネスや個人ブランディングにとって重要な役割を果たしています。URLは単にウェブページへの経路を示すだけでなく、SEO(検索エンジン最適化)においても重要な要素です。この記事では、U...