2023年4月12日水曜日

今更だけどxcopyよりrobocopy 特徴とコマンド例

ファイルやディレクトリのコピーには、Windowsに標準搭載されているxcopyコマンドが広く使われていますが、robocopy(Robust File Copy)コマンドの方が多機能で効率的です。この記事では、xcopyとrobocopyの違いと実際のコマンド例を交えて解説します。

1.xcopyとrobocopyの違い

xcopyは、基本的なファイルやディレクトリのコピーを行うためのコマンドです。しかし、大量のファイルやディレクトリ構造をコピーする際には、robocopyがより高いパフォーマンスを発揮します。

robocopyは、次のような特徴があります。

・大量のファイルやディレクトリのコピーに対応(xcopyでも可)
・ネットワーク接続が途切れてもレジューム実行可能(再起動可能オプションの指定)
・ファイル属性やアクセス権限を維持したままコピー(xcopyでも可)
・コピー速度の向上(マルチスレッド化)が可能

2. xcopyとrobocopyのコマンド例

xcopyの例:

xcopy C:\source D:\destination /E /I

このコマンドでは、C:\sourceからD:\destinationへディレクトリごとコピーします。/Eオプションは空のサブディレクトリも含めてコピーし、/Iオプションは宛先がディレクトリであると想定してコピーします。

robocopyの例:

robocopy C:\source D:\destination /E /Z /COPYALL /R:3 /W:10 /MT:8

このコマンドでは、C:\sourceからD:\destinationへディレクトリごとコピーします。/Eオプションは空のサブディレクトリも含めてコピーし、/Zオプションは再開可能なモードでコピーします。/COPYALLオプションはファイルの属性やアクセス権限もコピーし、/R:3と/W:10オプションはリトライ回数とリトライ間隔を設定します。/MT:8オプションはマルチスレッドでのコピーを行い、処理速度が向上します。

3.まとめ

robocopyは、xcopyに比べて多機能で効率的にファイルやディレクトリのコピーができます。特に大量のファイルやディレクトリ構造のコピー、ネットワーク上での転送が安定して行えるため、企業環境やプロジェクトでの利用に向いています。また、ファイル属性やアクセス権限を維持したままコピーできるので、バックアップや移行時にも便利です。

xcopyも便利なコマンドですが、robocopyを使いこなすことでより効率的なファイル管理が可能になります。ぜひ、今回紹介したコマンド例を参考に、自分の状況に合わせてrobocopyを活用してみてください。

どうでもいいけどrobocopyのroboってロボットじゃなくてRobust(強固)だったのを調べて知った。恥ずかしい。

0 件のコメント:

ウェブサイトのURLにおけるトレイリングスラッシュの解釈と有無による動作の違い

インターネットが現代社会におけるコミュニケーションの基盤となっている今日、ウェブサイトのURLはビジネスや個人ブランディングにとって重要な役割を果たしています。URLは単にウェブページへの経路を示すだけでなく、SEO(検索エンジン最適化)においても重要な要素です。この記事では、U...